津軽三味線ライブをします[2016年02月13日(土)]
この写真は、前回の公演の様子ですが、今年も「へいじの春祭り」と銘打って「津軽三味線と津軽手踊り」のイベントを行います。
津軽三味線は、青森県金木町の嘉瀬という地で発祥したと言われ、今では世界中に知れた伝統芸能です。しかし、昔は生きる糧を得るために、三味線弾き(昔はこう言った)が各地の家々を廻って一曲弾き駄賃をもらって(門付けと言います)生活していたとい現実があります。特に障がいを持った人たちには、その昔仕事もなく、生きることさえ厳しい時代だったことがあり、三味線一棹を持って各地を廻る姿は、生きる厳しさをそのものだったと思います。
時代は変わり、今の津軽三味線は世界的に有名な伝統芸能となり、多くの若者が奏者となり隔世の感があります。しかし、津軽三味線のルーツを忘れないで「津軽の魂」を表現してほしいと思います。
一方、津軽手踊りは、昔、新婚のお嫁さんが姑にいびられ、毎日泣きながら過ごしていたそうです。今も昔も嫁と姑の関係は様々にありますが、昔の関係は、特に津軽の田舎では「絶対姑」がほとんどで、姑の言うことはとにかく絶対でした。泣き泣き過ごしているお嫁さんを不憫に思った旦那様が、ある時ふと思い立ち、嫁の赤い襦袢を借りて纏い、即興で踊ったというのが発祥のようです。つまりこの踊りは、男踊りで非常にダイナミックな踊りとなります。今は女性の方が踊る形が多いのですが、一曲踊ると声も出せないほどに消耗します。このような踊りはなかなか見れないと思います。
いずれにしても、津軽の二大伝統芸能を一度で見れる、しかも市民会館などの大型施設でなく、普通の民家で見れる機会は今後もまずないでしょう。昔の門付け、嫁いびりなどの情感が十分に感じられると思います。この機会にぜひおいでください。
詳細は下記のとおりです
日 時:平成28年4月17日(日)13時と15時の二回公演
会 費:3,240円(税込)お弁当付きでお持ち帰りもできます。
演 者:津軽三味線「遠藤昌宏」 津軽手踊り「福井真希子」
募集人員:各回25名様
締め切り:4月10日